一口に業務用エアコンと言っても、いくつかの種類に分かれています。数ある業務用エアコンの中でも、比較的多くの企業で採用しているのが天井カセットタイプです。カセットタイプは、天井部分に埋め込むので目立ち難いという特徴があります。室内の景観が重要になる、接客がメインの飲食店などで人気です。
カセットタイプは、四方に風が送れることができるので、室内の中央に設置すれば温度にムラが起こり難いというメリットもあります。天井埋め込みのカセットタイプの中でも、オフィスなどで採用され始めているのがビルトイン形です。細長い形状のビルトインは、取付工事の費用が安い、コンパクトサイズで複数の場所に設置しやすいという特徴があります。カセットタイプは天井に穴を開けて配線を通す工事が必要になるので、作業が終わるまで8時間程度必要です。
一日がかりの作業で、自社の業務に支障が出るケースもあるので、予めスケジュールを考えておかなくてはいけません。業務用エアコンの設置で景観は意識しないという場合は、天井吊形という選択肢もあります。文字通り天井から吊るように設置するタイプで、取付工事で天井の穴開け作業が不要です。導入コストを大幅に抑えられて、作業時間もカセットタイプの半分程度で済みます。
吹き出しが広く、広範囲に風を送れるのが魅力です。一方向からの送風なので、壁際の取付が基本になります。オフィスの広さによっては、複数台の導入になるので注意が必要です。